先輩、わたしじゃダメですか?




練習が終わると、コウくんは校門の前で待ってくれていた。

なんだか、昨日広斗先輩が校門で待ってくれていたことを思い出した。


もう、ヤダ。

苦しいよ…



「夏澄っ。」


「ごめん、片付け遅くて。」


「全然平気。どっか寄る?」


「うん、奢ってくれるなら。」


「お前ちゃっかりしてんな〜」


「えへ♡」


「えへ♡じゃねーよ。もー。」


「ヤッタネ〜」



お店に着くと、
軽く冗談で言ったつもりが、
コウくんは本当に奢ってくれた。



「ありがと…」


「じゃ、包み隠さずどーぞ。」


「ハイ。」


奢ってもらったんじゃ、拒めませんね。



「朝早く部室ついたら、中に友香ちゃんと広斗先輩がいてさ…2人の話、聞いちゃったんだ。で、その話ってゆーのは、簡潔に言うと、友香ちゃんが広斗先輩をフッてたの。」



なんだか、秘密を漏らしてるような気分になったけど、コウくんなら信用できるから大丈夫。

そう思って聞いた話を包み隠さず全て話した。