「夏澄?何してんの?」
席に座って上半身を机にうつ伏せに倒していた。
「…ん?」
顔だけ、ドアの方に向ける。
そこにいたのはコウくんだった。
「あと20分したら練習始まるけど…なんかあった?」
「コウくんこそ何してんの?」
「オレの話をスルーするな。
オレは、夏休みの課題のために教科書取りに来たの。全部ロッカー入れっぱで昨日やろうと思ったら何も出来なくてさっ」
「バカじゃん」
「うるせ。今度はお前の番。
なんかあったなら言えよ。」
コウくんはわたしの前の席に身体をこちらに向けるようにして座った。
だからわたしも身体を起こした。

