先輩、わたしじゃダメですか?




「着替えまだなら一緒に帰ろうよ。
俺もこれから着替るから。」


「あ、はい。」




断れなかった。

断れるわけないよ…


だって、心のどこかで嬉しいって思ってる自分がいるんだもん。




着替え終わり、更衣室を出て校門に向かった。


「お待たせしました…」


「いや、俺も今来たところだから。」



なんだろ、
この少女漫画の初デートとかでよく言うようなセリフは。



「じゃあ、帰ろっか。」


「はい。」




先輩と帰れて嬉しいって思うし、ドキドキもしてる。

だけど、いつもみたいに会話が盛り上がらない。
わたしが変なこと言って、先輩が笑ってくれる、みたいなことは全くなくて…

当たり障りのない話を
淡々と続けてた。


全然、楽しくなかった。