先輩、わたしじゃダメですか?





今日から夏休み。


来週の隣町の高校と練習試合を控え、練習に熱が入る。



「ちゃんと水分取って、夏バテだけは気をつけろよ〜」


今日は外部コーチの日。


コーチにいいところを見せるべく、みんな気合いを入れて取り組んでいた。



「広斗変わったな〜」


「…え?」


「去年から上手いと思ってたけど、一皮むけたってゆーか、前よりプレーに積極性が出てきた。
なんか良いことでもあったのか?」


「さ、さぁ…?」



彼女が出来たから。

そんな風に言う勇気はなくて、
適当に誤魔化した。




「よーし。じゃあ集合!
10分休憩したら、次のメニューな。
次は〜…」




はぁ、、


コーチにまでそんなこと言われたら、
忘れたくても忘れられないよ〜。



好きな部活が、嫌いになりそうで怖いよ…





「夏澄、ごめん!
今日家の用事あって早く帰らなきゃいけないの。あとお願いしていい?」


「あ、うん。わかった!お疲れ様。」


「じゃあよろしくね!ごめんね!」



申し訳なさそうに、友香ちゃんは帰っていった。