先輩、わたしじゃダメですか?





「友香ちゃんってさ、彼氏いるんだね」


「え!?なんでそれっ…」


「か、風の噂で…」



部活の準備中。

友香ちゃんに聞いてみることにした。




「なにそれ〜。まぁ、いるのは本当。
でもそろそろ別れるかもな〜。
彼、私のこと嫌になっちゃったみたいでさ。浮気、何度かされてるんだ…」


「そうなんだ…」


「やだ!なんかゴメン!今の話忘れて?」


「友香ちゃん…
わたしなんかでよければ、相談のるから…1人で抱え込んだりしないでね…」


「ありがとう夏澄。でも今は大丈夫だから。
さ、早く準備しないとみんなにおこられちゃうよ!」




友香ちゃんはいつも通りの笑顔で
グラウンドの方へ走り出した。


後からすぐ追いかけたけど、
追いつく距離だったけど、
友香ちゃんから遅れをとった。


探るようなことをした申し訳なさと
広斗先輩への気持ちが

わたしの走る気力を奪っていった。