先輩、わたしじゃダメですか?





「あいつの彼氏ってもう卒業した1コ上のサッカー部の先輩でさ、上手いしカッコいいんだけど、女にだらしない人で…付き合ったり別れたり、なんどもケンカして。その度に友香の涙を見てきたんだ…」





いつもあんなに明るく振舞ってる友香ちゃんでも、そんなことがあったんだ。



「別れるたびにあんな男やめろって言ってるんだけど、友香、それでも先輩のこと大好きみたいでさ。見てるこっちが辛いってゆーか…
あ、ごめん。夏澄ちゃんにこんな話…」


「いえ、」


「どーすればいいのかな〜俺。」



広斗先輩のこんな顔、見たくないよ…



「先輩!!」


「おお、どうした」


「当たって砕けろですよ!
ハッキリと気持ち伝えたらどうですか?」


「なるほどね、
てか砕けちゃダメじゃん」


「あ、そっか」


「あははッ!やばい、夏澄ちゃんほんとツボ。なんか元気出た。ありがと。」



あ、笑ってくれた。

先輩が笑うと、わたしも嬉しい。




「わたしでよかったら、いつでも相談のりますから!」


「頼りねぇ〜でも夏澄ちゃんのアホなアドバイス欲しい〜」


「アホ言わないでくださいよっ」




いいんだ、これで。


わたしの気持ちは後回しで。