時々ふと、咲良さんがまた来てしまうのではないかって考えちゃうけど

楽しまないと勿体無いよね。


「やば、先輩!リフティングショー始まる!!」

急いで講堂に向かうと、ちょうど2年の先輩たちがステージに立ったところだった。


配置につくと、音楽が流れはじめ、そのリズムに合わせて先輩たちがリフティングをしていく。

両足を交互に使い、時には頭を使い、軽やかにボールを操っていた。


「すごっ、!!!いつのまにこんなの練習してたんですね!!」


「今年の2年は上手い奴多いからなあ〜
去年俺らはこういうのやらなかったし。」


「え、そうだったんですか」


「孝志たちなんかやるのかな〜卒業してもこういうステージあるなら見に来たいな」



そっか、
来年にはもう先輩はいないんだよね。



「先輩は進路もう決めてるんですか?」


「大学でもサッカーか、なかったらフットサルとかやりたいからね。そういうサークルあるところには行きたいかな。」


サークル!!!!

大人な響き!!!!

でも絶対先輩モテるじゃん!不安絶えないじゃん!!!!