先輩、わたしじゃダメですか?




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大丈夫?

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恵から連絡が来てた。

多分、わたしの帰りが遅いから心配してくれたんだ。


でも戻りたくないよ…


自分勝手なのはわかってるけど

今戻って恵に話を聞いてもらったら、涙腺崩壊してしまいそうだから。


あんまり迷惑かけたくない。


落ち着いたら、戻ろう。




そう思って、とりあえずトイレの個室に入って座りながら心を落ち着かせようと心がけた。




真っ白な壁。

トイレは綺麗に使いましょう、と書かれたポスター。



何気ないこの空間が、ほんの少しだけ落ち着くような気がした。




たかがトイレ。されどトイレ。




わたしはちょっと気にしすぎかもしれない。

よく考えるんだ。


広斗先輩はわたしと別れようなんて雰囲気でもなかったし。

そんな素振りなかったんだし。



大丈夫大丈夫。