「あの…大事な用って何ですか」
「えっと…」
「咲良さん絡みのことですか?」
「…うん。」
あーあ。
そっか。
「勘違いすんなよ?変な意味とかねーから!」
「別にしてないですよ」
「夏澄っ…」
やだなんかわかんないけど泣きそう。
もう行こう。
そう思って立ち去ろうとした瞬間、先輩に手を掴まれた。
「離してッ」
…あ、
「夏澄…」
「ご、ごめんなさいっ…」
駄目無理もう限界!
わたしはそのまま走ってその場から逃げてしまった。
はぁ、
軽く息が切れる。
走ったからなのか
それとも泣きそうになって息が詰まったからなのか。
呼吸が上手く出来ない。
先輩はわたしよりも咲良さんの方が大事なのだろうか。
わたしは今日一緒に回れるのがすごく楽しみだったのに、先輩は違ったのかな。
先輩の話をまともに聞かずに逃げてしまったけど、
もしもって考えると聞けない。
そんな勇気ない。

