「はぁ!?」
それって、まさか…
「あと先生の息子さんなんだけどね、とっても素敵な人なのよ。だから今日会えばきっと璃子も気に入ってくれると思うんだけど」
「ま、待ってよっ!冗談でしょ!?何なのそれ、話が違うじゃない!て言うかお見合いは無しになったんじゃなかったの!?」
「あら?私そんなこと言った?確かに前向きに検討するとは言ったけど、お見合いはしなくていいなんて一言も言った覚えはないわよ?」
「だ、だってこの前話したでしょ!私には好きな人がいて、お母さんだって分かったって言ってくれたじゃない?」
そうだよ。だから私は安心して肩の力を抜いた。正直母のことも見直したっていうのに…
「ええ、そうね。確かにそう言ったわよ。あなたの気持ちは十分に分かったし、納得もした。でもね、それはそれ、これはこれなのよ」
「はぁ!?」
意味が分からない。そして全身からサーっと血の気が引いていく。
「つまり私を騙したってこと!?」
「あらまぁ、人聞きが悪いわねぇ、何もあなたを苛めてるわけじゃないのよ。ただあなたが心配なの。それにこれからの人生もっと可能性を広げてあげたいの。将来幸せに暮らせるよう、少しでも親として手助けができたら嬉しいなって」



