☆お見舞いに来てください☆


また近いうちにご飯を食べに行く約束をしてその日、水嶋との楽しい電話を終えた。

そんな幸せな余韻に浸りながら、あっという間に日にちが過ぎ、気づけば母に誘われた日曜日になった。

その日は朝から鏡の前であれでもない、これでもないと、珍しく璃子はひたすらにらめっこ。

その理由は単純で、母に前日の夜しっかりと正装して来てほしいと言われたためだ。

ネットで確かめたところ、今日誘われたホテルのレストランは思ったより上品な場所だ。

敷居も高そうなお店だったため、璃子は普段着なれない服をクローゼットの奥から引っ張り出しては、納得のいくコーデの真っ最中だった。


「まぁ、こんなもんかな」


ようやく納得が行くコーデが決まり、母親の待つホテルまでたどり着くと、璃子もまた楽しみが増した。

こんな場所はなかなか行く機会なんてないかもしれない。

しかも母親と二人で食事なんて暫くなかったし、こういうのもたまにはいいかもしれないと、璃子は璃子なりに嬉しさを秘めていた。