「はぁ〜…、血は争えないってこう言うことなのかしらねぇ……」
「…え?」
「璃子、あなた本気なの?」
その言葉とともに再び母が璃子に向かって視線を上げる。璃子はそんな言葉に思わず目を開いた。
「本気でその人のことが好きなの?」
どういうことだろう…
一瞬そう思ったが、璃子はそんな母の深意に戸惑いながらも、すかさず肯定するように首を縦にふった。
「も、もちろん!」
じゃなかったら、こんなに悩んだりなんかしない。
こんな風に母と真剣に向き合ったりしようとは思わなかった。
「好きだから、今お母さんにちゃんと報告してるの」
「…そう……」
また一つ母からため息が聞こえた。
そんなため息が璃子をまた一つ不安にさせる。
いったいこれは何を意味するのか、もちろんいい意味ではないことは分かるが、それでも今回ばかりは自分もこの思いから逃げることはできない。



