☆お見舞いに来てください☆


「同じ職場?……あれ?でも璃子が働いてる服屋って皆女性の方ばかりじゃなかったっけ?」


母が首を傾ける。

当然ながら鋭い母の突っ込みは続く。


「あー…うん、実は今働いてる会社の上司なの」

「上司?」

「まぁ色々とあってね、仕事でトラブルにあった時に助けてもらったのがきっかけというか」


あの出会いがなかったら、璃子と水嶋は今みたいな関係になってない。

あれが全ての始まり。

初めは水嶋さんが警備員だと思っていて、でも本当は違っていて。

そう思うと何がきっかけで人生変わるか分からないなって、染々に思ってしまう。


「じゃあ、上司ってことはショッピングモールの幹部の人ってことなの?」

「まぁ……」


普通はそうたどり着くよね?

璃子が働いてる店舗はレディース専門だし、店長を含め店員は全て女性。

そうなるとここはもう正直に言った方がいいよね。どうせ後から絶対にバレることだし。

少し怪訝な顔をしだした母に、璃子は緊張を高めながらも自分の今おかれてる状況を素直に語りだす。