☆お見舞いに来てください☆


そんなことを考えていると、少しの沈黙の後で再び母が口を開いた。


「でも以外ねぇ、璃子ったら急に驚くじゃない。あなたにそんな人がいたなんて…。今までそんな素振りをまったく見せなかったのに。……まぁ、でもそうね。そうだったらもっと早く言ってくれたら良かったかったのに」


そんな返しに当然目を丸くしたのは璃子の方だった。

お、お母さん?

思ってもみない言葉だった。

母は急に態度を柔らかくし、緩やかな表情に変わったと思ったら、璃子にやんわりと言葉を繋いでくる。


「そんないい人がいたならちゃんと教えて欲しかったわよ。あなたったらいつも肝心なことを言わないんだから」

「…お母さ……」

「あなたの気持ちはよく分かったわ。ちゃんと素直に話してくれてありがとう。とても嬉しいわ」

「…じゃあ……」


璃子は目を輝かせる。


これって分かってくれたの?

お見合いはしなくていいってこと?無しにしてくれるの?

璃子は期待を膨らませ、目の前の母親に向かって目をキラキラと光らせる。