☆お見舞いに来てください☆


意思を固めたら早いもので、あっという間に実家に帰る当日になった。

この日璃子は早起きをし、気合い十分に家を出て母の待つ実家へと向かった。

お見合いなんて絶対に阻止してみせる。

母親の思い通りになんかさせないから!

だってこんなの強引過ぎるでしょ?

そう心に強く秘め、母親としっかり向き合うと、思いのほかちゃんと耳を傾けてくれる母に驚いた。


「……で?他に好きな人がいるからお見合いはしたくないと…」

「ずっと隠しててごめんなさい。本当は随分と前からいい感じの人がいたんだけど、その、なかなか言い出せなくて」

「ふーん」


母が真顔で璃子を見つめる。

この様子だと怒ってるようには見えないけど、さっきからにこりともせず、淡々と話をする母に対して逆に恐ろしさを感じてしまうのは、私の考えすぎなんだろうか?