「…ごめんなさい……。やっぱり白状します。本当は副社長のことは好きですよ。もちろん友達として、人としても。ずっと素敵な人だなって思ってました。こんな人と食べ友になれてすごく嬉しいなって」
観念した璃子はようやくここで、自分の本音を語りだした。
ぽつり、ぽつりと少しずつだか、水嶋の顔を見ながら話し出すと、水嶋の表情もまた好奇心に満ちた表情に変わっていく。
「正直めちゃくちゃ嬉しいです。そんな人に告白されて。私のことを好きだって言ってもらえて、まるで夢のようで」
「だったら……」
「それでも、ごめんなさい。色々と事情があるんです。副社長の気持ちに素直に応えられない自分がいて、できればこのままの友達関係を続けていけたら嬉しいなって」
矛盾はあるが、これも璃子なりの正直な気持ちだった。
家族のことも含め、はっきり言って自分に自信がないのだ。
水嶋というとても大きな存在に、自分が釣り合うのかも分からず、不安が胸いっぱいに広がっていく。
「本当にすみません。こんな中途半端にしか返事しかできなくて。でも決して副社長が悪い訳ではなく、もちろん嫌とかでもなくて、どちらかといえば私の方の問題が大きいというか」
「……それは、今僕に話せないほど、大きな問題なんですか?」
「…っ、そうですね。今はまだなんて説明したらいいか自分でも整理ができなくて……、と、とにかくごめんなさい!」



