それを聞き、璃子はビックリしてすかさず否定するように声をあげた。
「いえ、まさかっ!さすがに最初聞いた時は驚きましたけど、何も副社長を怒るまでは…」
「そうですか。…ではなぜ?それなら最近僕と会っていただけないのでしょうか?」
「っ、それは……」
璃子は口ごもった。
確信をつかれ、上手く言葉が出てこない。
これは素直に言うべき?
このまま言っちゃってもいいの?
だけど一瞬悩んだが、臆病かつ小心者の璃子には本当のことなど言えやしない。こう答えるのが精一杯だった。
「あの、メールでも伝えた通り、ここのところ本当に忙しくて、自分でも落ち着いた時間がとれないというか…」
だって、金持ちとは付き合えません!なんて口がさせても言える訳がないじゃない。
「それは本当ですか?」
「ほ、本当です」
「では、僕のことを嫌いになったりもしてません?」
「もちろん!」
そんなことはあるわけない。
むしろ好きになりすぎて正直困ってるぐらいだ。



