「う〜…」
ごもっとも。
マユの言うとおりだ。正直璃子は嬉しくて仕方なかった。
水嶋と距離をおき始めたこの2ヶ月、行動とは裏腹に毎日送られてくる水嶋のメールが何よりもの生き甲斐だった。
水嶋に会ってはいけないと矛盾する自分の気持ちと葛藤しながら、彼への気持ちは膨らんでいくばかり。
「自分でもさ、こんなにハマってるなんて思いもしなかったのよ」
「それが恋よ。気付かぬうちにどんどん好きになってるのが恋愛のマジックでしょ?頭で考えてもらちが明かないから皆悩むんじゃない」
「はぅ〜…」
璃子はまた1つ大きなため息を吐いた。
マユの今日の演説にはぐさりと胸に響くものがある。
そして今しがた運ばれてきた唐揚げを複雑な思いで箸でツンツンしながら、やっぱり脳裏に浮かぶのは水嶋のこと。
「璃子はさ家族のために結婚するの?それとも自分のために結婚したいの?」
「えっ……」
難しい質問だ。
璃子は数秒考えた。
それはもちろん自分の為であるけど、結果的に家族ぐるみの付き合いになるのが結婚っていうもので、そう簡単に切り離せないのが結婚だ。



