☆お見舞いに来てください☆


うわっ!

二人に言い寄られ、璃子は心臓が凍り付きそうになった。

何もそんなに詰め寄らなくても…


「で、でも、金持ちが皆遊び人とは限らないでしょ?中には真面目な人もいるだろうし…」

「璃子、あんたは学習能力がないの?この2人の失敗談を見てまだそんな甘っちょろいことを言ってるの?
本当にやめてちょうだい。頼むから普通の人と結婚してちょうだい」

「そうよ璃子、あんたはただでさえぼーっとしてるところがあるんだから、くれぐれも男選びは慎重に、しっかりと中身を見て選びなさい」

「それとも何?あなたもしかして今お付き合いしてる人でもいるの?」

「まっ、まさか!?」


璃子は思わず立ち上がり、うわずった声を上げた。

思いっきり動揺した声だしてしまったことに後悔しながらも、精一杯の否定で顔を横に振った。

これは口が避けても水嶋のことは言えやしない。

死んでも言ってはいけない。

璃子はこの時改めて水嶋との交際の難しさを実感した。

璃子には二人の刺客がいる。

それは恐ろしい目の前の母と姉が…

その日、璃子はそれをまじまじと痛感し、そのまま実家で眠りについた。

前途多難、まさにその言葉がぴったりなことに悩まされながら…