ご覧の通り、祐子の旦那は金持ちだ。
母の教訓は虚しく、姉の祐子は都内に何店舗か所有するアパレル会社の社長と結婚してしまった。
姉も金持ちなんて…と、昔は言っていた時期もあったのに、
どうやら祐子は父親がいた頃の贅沢な暮らしが忘れられなかったらしい。
そして母の反対をよそに、強引に進めて結婚した結果がこれだ。
「私はお母さんとは違うの。男だけは見る目があるんだから。しかもハンター並に!」
そう言ってたことを姉は覚えているのだろうか?
もし、今その事を振り返しでもしたら、きっと熱い鉄拳でも飛んでくるに違いない。
「でもお兄さんって意外、そんな風に見えなかったけどなぁ、すごく優しそうで、お姉ちゃんのこと大好きって感じだったのに」
「それがそもそもの間違いないだったのよ!あいつは女とくれば誰にもいい顔するの!しかも若い女は特に!…ってあれ?璃子いたの…」
ようやく璃子の存在に気付いたらしい祐子が、璃子と目を合わせた。
久しぶりに顔を合わせた姉は相変わらず化粧がよく映える綺麗な顔で、芸能人でいうと北川景子に似てると思う。



