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「おい、大丈夫か?」

「おい、佐野!」


あ、この声は高瀬主任…

やった、本当に夢に出てきてくれた。

こんな冴えない適齢期女にくれた神様からのささやかなプレゼント。

今日はついてるかもしれない。

うっすら目を開けると、まさに願っていた主任の顔が…


「うれし…、せめて優花って呼んで…」


これは夢なんだし、これぐらい言ってもいいよね?

おまけに手まで握ったりしちゃって、夢の中での私はかなり大胆、そして甘え上手だったりして。


へへ、主任好きです…

優花はうっすら微笑むと、ふにゃふにゃと再び深い眠りについた。