「あれ?未来って炭酸系は駄目じゃなかったっけ?」
そして彼女の食生活の変化にも驚いた。
冷蔵庫の中には今までうちではあまり見たことがない食材や飲料水が買い揃えてあった。
彼女は基本炭酸系の飲み物が苦手だ。俺もまた好き好んで飲むことはなかかったため、冷蔵庫にはお茶や珈琲。紅茶などが主だった。
それ以外にもリンゴやキュウイフルーツ、桃など果物類などが多く目についた。
「なんか急に飲みたくなっちゃって。…好みが変わったんですかね?それに夏バテでしょうか?ご飯は食べる気はしないけど、果物なら食べられるんです」
「………」
俺ははて?と首を傾けた。
確かに今年の夏も暑いが何かがひっかかる。
本当に夏バテなんだろうかと口を閉ざす中、未来は「やばい、もう行かなきゃ!」と仕事に行く準備をし始める。
「秀くん、行ってきます!昼には一旦帰れると思うのでそれまで家のことよろしくです。それとゆっくり休んでくださいね?」
「あ、…ああ…」
そこで会話は終わりを告げ、彼女を玄関まで見送った。
元気に手を振った彼女。
俺はどうしても妙なつっかかりというか不安を覚えたが、彼女の穏やかな笑みに俺も笑顔で返すことにした。
……が、俺の心配は現実のものとなる。この日を境に青白いものに変わっていく。
俺の不安が的中したのはその日の夜のことだった。



