「もう、先生じゃないでしょ。そろそろちゃんと名前で呼んでほしいな」

「…そ、そうでした……」


何度言われても戻っちゃう。
結婚前からお互い名前で呼び合おうって約束したのに、私はまだそれが守れてない。

出会ってからずっと先生と言う呼び方で定着してしまってる私は気を抜くとすぐに秀くんから先生に戻っちゃう。
式の最中もずっと先生だったことを思いだし、気まづい素振りを見せた。


「今から先生って言ったらペナルティーね」

「な、何するの?」

「未来が気持ちいいこと沢山する。嫌だって言ってもやめないから」


それは罰になるのだろうか?
と思ったけれど、にやりほくそ笑んだ先生を最後に私はペナルティーの本当の意味を知ることになる。

むしろ名前でなんて呼べないぐらいの絶頂を何度も与えられた。
甘い声を漏らす私を激しく壊し、先生はそれからずっと離してくれなかった。


熱い夜が色濃く過ぎていく。
彼の体温に包まれながら泣きたいぐらいの幸せを噛み締めた私は「愛してる…」と呟き先生の温かな腕の中で眠りに落ちた。

彼もまた幸せそうに目を閉じ、私を抱き締めてくれていた。










end。





秀先生sideに続きます!


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