☆お見舞いに来てください☆


「バカだな…」

「……ごめんなさい。でも先生だけは失いたくなくて」

「もっと早く言ってくれればよかったのに」


先生の腕の中は温かい。
優しい口調とは裏腹に抱き締める力は強くなる。


「こんな私でごめんなさい」

「謝らなくていいよ」

「でも……」

「ずっと今まで苦しかったでしょ。一人で抱えてしんどかったんじゃない?」


思わず先生の胸の中から顔を上げた。
どうしてそんな…
こんなに優しい言葉をかけてくれるんだろう。


「こんな女、面倒くさくいでしょ?面倒ならちゃんと面倒って言ってくれていいんですよ?」

「なるわけないでしょ。むしろ守りたいと思った。守ってあげたい。俺が未来ちゃんを」


先生の声は私の脳を麻痺させる。
そして私を泣かすのも上手い。
ますます感情が高ぶってしまいそうになるのをぐっと堪え、先生の甘い言葉を聞き入れる。


「今まで甘える場所がなくて辛かったね。でもこれからは大丈夫。遠慮なく俺に甘えなよ」

「先生……」


私は嬉しさの反面困り顔を向けた。
嬉しいのに喜ばしいのに、申し訳ない気持ちも込み上げる。


「……でも私、返事。プロポーズの返事もまともにできてないのに…」

「ああ、そのことなら心配しなくていいよ。最初から無理維持はするつもりはなかったからね。俺はいくらでも待つ覚悟だから」