「あ、ありがとう。なんか照れるけど……」
俯く私に三月さんはとても優しい笑みをくれた。
それは椎名先生だって例外じゃない。
二人はまるで自分のことのように喜んでくれて、祝福してくれた。
それがまた嬉しくて、心まで綻んでいく。
「また近々家でホームパーティーでもしよ。愛心も二人に会いたがってるからさ」
「もちろん。ぜひお願いします。私も愛心ちゃんに会いたいし」
先生も喜ぶだろうな。
この時の私は絶好調だった。
何を見ても楽しくて、何を聞いても嬉しい。
新しい恋の始まりはいつだって必要以上に浮きだってしまう。
これがずっと続けばいい。
これが最後の恋になればいいと思う。
何度裏切られてもそう期待してしまうのは、やっぱり先生を信じたいと思うから。
彼は違う。彼だけは違うと願わずにはいられないからだ。
「私、先生と幸せになりたい。なれるよね?」
「もちろん。未来達なら大丈夫」
なんの躊躇いもなくそう言ってくれる三月さんにより背中を押される。心強さも倍増だ。
「私、頑張るね」
だって先生が好き。
好きになった人をもう一度信じてみようと思うから。



