☆お見舞いに来てください☆


そこから何も言えなくなった。

先生の唇が熱い…
熱くて熱くて、咄嗟に彼の背中に強くしがみつく。
それから何度もお互いの気持ちを確かめ合うようにキスをした。というより求められた。

だって先生が離してくれなかった。
ちゅっ、くちゅりと艶かしい音が響き、私の理性を削りとっていく。


「せん、せ……」

「……ん、もう少しだけね」


苦しいと訴えかけたかったのに、深く舌まで入ってきた。
甘く絡み付いてそのうえ吸われて彼の思うまま。
気持ちいいけど、嬉しいけど。このまま暴走されそうでちょっと身構える。

だけど先生はお構い無しに私の首筋にまで唇を落としてきた。
ビクンと体が跳ねて「あ…」と声が漏れる。

だから気付けなかった。
歩み寄る足音に警戒すらしていなかった。

コンコン……
ドアがノックされた時、ようやくここで私はハッと我に返る。


「先生、いらっしゃいますか?そろそろお時間ですが…」


看護婦の声に、一気に顔が青ざめる。
そうだ、ここはまだ病院…
だけど先生はそんな私とは対照的に焦った様子もなく、冷静な態度でその場をやり過ごした。


「ああ、今行くから」


そう言ってドアが開かないことをいいことに、私に向かってにこりと笑う。


「やっと俺のものだ」


そして看護婦の足音が去っていくのを聞き届けると、あろうことかまたしてもほっぺたにキスをした。


「続きは今日の夜にね」


もう離さないから。と驚かせて私の頭を撫でた。