☆お見舞いに来てください☆


一瞬二人の間に沈黙があったけど、たちまち先生に抱き締められた。
もう何度も味わってきた温もりが私を包み込み、彼の感極まわった声がする。


「本当に?」

「本当…です」

「やばい、今なら嬉しすぎて死ねるかも」

「し、死んじゃ……ダメです」


思わず真面目に返しちゃったけど、先生はそれ以上に舞い上がり、素直でおかしなことを口走る。


「死にたくはないけど、死ねる」


くすり、とまた一つ我慢できずに笑ってしまった。
先生の言いたいことは分かる。たぶん私も同じ気持ちだから。


「でもダメです。私が寂しいから」


先生の背中に手を添えた。
素直に、甘えるよう広い胸に顔を寄せると先生が息を飲むのが分かった。
あ…、と思うほど心臓の動きが早いけど、それを上回るほどに強く抱きすくめられた。


「もう何回でも言いたい」

「え?」

「未来ちゃんが好きだ」

「あ……はい」

「俺と付き合って欲しい。正式に俺の彼女になってくれる?」


先生はすぐにまた力を緩め、少しだけ私を離した。
それに気付きそっと顔を上げる。そこにはいつになく真剣な眼差しの彼と視線がぶつかり合う。