だから私も素直になれる。
正直に話したいと思ったんだ。
「先生はもう十分ですよ。頑張ってます。だから私も正直に中嶋さんのことを話そうと思ったんです」
気付いたらそうしなきゃと思った。
先生に誤解をされるぐらいなら全部さらけだそうって。
本当のことを言わず拗れるぐらいなら、先生に何もかもを知ってもらいたいって思ったの。
「私も先生には誠実な自分でいたかったんです。ちゃんと素直になりたかった。いつも先生が私にしてくれるから」
いつの間にか涙は渇いていたけれど、その代わり熱い思いが顔を出す。
少し目を見開いた先生を純粋に好きだと思った。
「先生だけには嘘を付きたくないって。自分を分かって欲しかった」
「それって……」
先生の顔が期待に満ちたものに変わる。
きっともう私の気持ちに気付いてるんじゃないだろうか?
そう思いつつ、先生は遠回しな聞き方をする。
「俺こう見えて単純だからね。そんな言い方されたら勘違い…、というか期待しちゃうよ?」
「あ……はい」
顔を赤らめた私に先生の目の色も変わる。
けどもう否定することはやめた。
「大丈夫、です」
「それって、未来ちゃんも同じ気持ちだって自惚れていいわけ?」
熱く視線が交わったあと、私は照れながら頷いた。



