☆お見舞いに来てください☆


「後藤さん、少し副院長室まで来てくれるかな?」


中嶋さんが帰っていくとすぐにそう言われた私は「あ、はい…」と頷いて先生の後を付いていく。

"未来ちゃん"ではなく、"後藤さん"と呼ばれたことに若干の違和感を感じたが、あくまでここは仕事場なので特に気にすることなく。そう言えば……と、三島先生の方に視線を向けた。


「クス、行ってらっしゃい」


何故か面白そうに笑われた。
思わず首を傾けてしまったが、ヒラヒラと手を振る彼女に会釈してその場を後にした。



「どうぞ、入って」


背を向けたまま、先生は私が先に入るよう副院長室の扉を開けた。
そう言えばさっきから先生と目が合っていない。
そう気付きつつ、そんな様子がどことなくいつもと違い、声がかけにくく感じるのは私の考えすぎなんだろうか?


「あの、仕事の話しとは……」


入ってすぐ、私は戸惑いの声を向けた。
大事な話しとは何だろう?こんなことは初めてだ。

疑問に思いながらもしかして私は何か失敗でもやらかしてしまったのだろうか?と不安げに後ろに振り返ろうとした直後、ガチャリ……
何故か施錠をする音がして体の身動きが出来なくなった。