「あら、これは珍しい組み合わせね」
私達を見てすぐに声をかけたのは三島先生だ。
私と中嶋さんを交互に視界に入れながら、意外なものを見る顔付きに変わる。
「ああ、これは皆川先生と三島先生お揃いで。いつもお世話になってます」
中嶋さんがすぐに仕事モードの態度に変わる。
姿勢を正し、とても丁寧にお辞儀をする姿はやはり会社の代表、社長さんだ。
その向かいで秀先生はというと、なぜか中嶋さんの挨拶をスルーして真顔で見つめていた。
いつものような穏やかな表情がなく、どことなく硬い雰囲気に見える。
「それより今日はどのようなご用件で?特に約束はしていなかっと思いますが」
口調までも厳しく聞こえるのは私の気のせい?だろうか。
でもやっぱり私の予想は当たっていた。秀先生は中嶋さんと面識がある。
副院長なのだからよくよく考えれば当たり前なのだけど、実際それを目の当たりにするとどことなく気持ちが沈んでいく。
「今日は院長のお父様と少し約束があってね。今しがた会ってきたところですよ」
「それはいつもお世話になってます。……それで彼女とは?彼女とも面識がおありなんですか?」
やっぱり確信を突いてきた。
先生だって疑問に思うはず。普通に考えたら絶対に接点がない私達がこうして今一緒にいるんだもん。不思議に思わないはずがない。



