☆お見舞いに来てください☆


その後も病院では秀先生と三島先生の話題は盛り上がり尽きることはなかったけれど、噂の一人歩きというのは恐ろしい。

二人は元サヤに戻るんじゃないかというものに肥大して、まさかの隠し子宣言。
実は先生達の間には子供もいてやっぱり復縁するんじゃないかというものまで飛びかった。

さすがにこれは酷いな…と、引き気味になったけれど私がそれを否定する権利はない。

本人達はどう思ってるんだろうと思い、先生にそれとなく聞いたこともあったけど。彼は気にしないことが一番だと言ってわたしをやんわり抱き締めた。


「ごめんね。嫌な思いさせちゃって。病院に出回ってる噂は全部デマだから。三島先生とは7年前にとっくに終わってるし、今さら何かあるなんてありえない」


その言い方に先生の方も身勝手な噂に迷惑がってるのを感じた。
そしてあからさまに面倒だというように私の肩に甘えるよう顔を埋め、息を吐く。


「俺が大事にしたいのは未来ちゃんだがら。変な噂に振り回されないでほしい。俺の言葉だけを信じくれる?」


それに素直に頷いた私だけど、内心複雑だ。
以前より増して三島先生との距離が近くなっているのにも気づき始めてたから。

病院で普段二人が一緒にいるのをよく見かけるようになったし、二人の間にはやっぱり私なんかが踏み込めない絆みいなのを感じることが多々あった。

私がいない時にまたお互い名前で呼びあってるんだろうか?とか思うたびやっぱり切なさが込み上げるのも嫌で。
私の中で"不安"という感情が沸き上がるのはごく自然なことだった。