「そういえば、三島先生ってお酒飲まれないんですか?」
「ええ、うん。私こう見えてあまり飲めないのよ。意外でしょ?飲めないって聞くとよく驚かれるけど」
確かに…。と頷いてしまった。
「お酒を飲んで理性を失うのが嫌なの。こんな飲み物1つで支配されるなんて私のプライドが許せないのよ。それに今はそれどころじゃないしね」
「……?」
よく分からないが、やっぱり独特な人だ。
彼女は普通の人とは何かが違うような気がする。
けどそこが三島先生のすごさであり、色んな人を魅了する魅力に繋がってるかもしれない。
「あ、ごめんなさい。少し席を外すわ」
ほどなくして三島先生の携帯がなり、彼女はあっさり個室を出ていった。
扉が閉まり、残された空間で急に静けさが訪れた。そしてほぼ同じタイミングだった。
自然の流れで目が合い、先生が私に向かって笑顔を見せたのは。
「おいで」
待ち構えてたように秀先生が手を差し伸べる。
綿菓子のような甘いマスクに言葉を添え、私を隣へと誘った。
「やっと二人だね」
そう言った彼は隣に座った瞬間、待ちきれないように私の肩を抱き寄せる。



