いがみ合う二人の殺気がすごい。
むしろ怖く、肩をすぼませた私はとりあえず手に取ったビールを口に含む。
これは何かの試練だろうか?
「あの、とりあえず食べません?お刺身新鮮なうちに食べた方が美味しいですよ」
ここは話題を変えるべし。
私はそれぞれの取り皿に醤油を三人分足らすとぎこちない笑顔でそれを渡す。
「どうぞ」
「ありがとう」
受けった先生がふんわり笑う。
それに続いて三島先生も優しく目を細めてくれた。
ここで一旦トゲトゲした雰囲気は解消されたけれど、お刺身を食べ終える頃私は三島先生の質問攻めにまたしても心乱されてしまう。
「ねぇ、後藤ちゃんって今いくつ?」
「25になったとこです」
「やだー若い。だからこんなにお肌スベスベなのね。何か特別なケアとかしてる?」
「いえ、特には…」
「じゃあ趣味は?好きなこととかあるの?」
などなどありふれた質問が飛び交う中、何だこれは…と、冴えない頭で考える。
私のことを知ってどうしたいのかと身構えていると、さすがに見かねた秀先生が迷わずストップをかけてくれる。



