振り向いた瞬間後悔する。やっぱりなと思う人物を見てフリーズしてしまった。
「良かった会えて。ずっと探してたのよ」
「わ、私をですか?」
「そう、良かったら今日暇?一緒にご飯でもどう?」
「はっ?」
予想外の誘いにまたしても思考が一時誤作動を起こしそうになる。
ナゼ?と問いただしたいのに、目の前の綺麗な笑顔が私を意外にも釘付けにする。
肩までの長さは私と一緒なのに、艶やかで品がある髪質を目の当たりにした時、どうしてこんなにも違うのかと劣等感が顔を出す。
「……三島、先生?」
「後藤ちゃんと親睦を深める会を提案中。のっかってみない?」
「はぁ?」
「後藤ちゃんのことがもっと知りたいの。今日の夜何か予定はある?」
よく分からないが、私はなつかれてしまった。
先週どうせすぐにばれるからと、秀先生は私を三島先生に紹介してくれた。
正々堂々と「俺の大事な人だから」と、胸を張って宣言してくれたのは嬉しいのだけど、その日から三島先生の目の色が変わった。
嫌な態度を向けられるのかと思いきや、まさかの好意的。
私をすんなり受け入れてくれて、すぐに後藤ちゃんと親しく呼ばれるようになり、このようなお誘いが…。



