☆お見舞いに来てください☆


たぶん知ってるのは当事者の二人と私だけ。


「ねぇ、後藤ちゃん何か知らない?だって先生とは前から知り合いなんでしょ?あの二人のことについて耳よりな情報は?」

「え?いえ…、あまりそういう話はしないので。お、お役に立てなくてすみません」


言えるわけない。
先生の思い人が自分だなんて。
ほぼ毎日口説かれて一緒にベッドも共にしてますなんて死んでもばれちゃいけない。


「そうなのー?じゃあさ、今度また然り気無く聞いてみてよ?後藤ちゃんなら教えてくれるかもしれないし」

「あー…はい。ですね。また機会があれば……」


困ったな。次から次にくる質問攻めに生きた心地がしない。
暫くお昼は一人で食べようかな?
ちょと面倒くさくなってきた私はその時、LINEの知らせに気付いてそっと携帯を見た。

送り主は噂の種、先生からだ。

「今日は早く帰れるよ。一緒に帰ろう。仕事終わったら副院長室にきて」

という、ニコニコマークがついたものだった。
思わず顔を赤らめそうになったけど、目の前の人達に変な誤解はされたくないと、必死でそれを押し止める。

楽しい食事にならず、早々とその場を後にしたものの、次の瞬間さらに困ったことが…


「あ、いたいた後藤ちゃーん!」


突然甲高い声で呼ぶ声が…
その瞬間肩がビクッと震え、立ち止まる。