☆お見舞いに来てください☆


「わ、ちょっ、何考えてるんですか!?此処は病院ですよ! ?誰かに見られたりしたら…」

「別にいいんじゃない。見られてもいいよ未来ちゃんとなら。そもそも俺、一度も院内恋愛禁止なんて言った覚えないし」

「いや、でも……」

「うちの親父も言ってるよ?仕事に支障をきたさない程度だったら恋愛はご自由にって。その変は割りと理解ある両親だからね」


からねって……
ずいぶん楽観的な人だ。
これは最近秀先生に対して発見した意外な一面。

「だから大丈夫だよ」と微笑む彼にぎこちない笑みを向ける。
私が困るんですけど…
こんなところ先生のファンに見られたら何を言われるか。実際看護婦の間で先生の人気は高いし、狙ってる人も多いのも知っているからこそ恐れ多い。


「ほ、ほどほどにしてもらえるとありがたいですっ」

「できたらそうするね」


クスリ悪戯に笑う先生に困ってしまう。
私は遊ばれてるのだろうか?
彼はこの状況を楽しんでるの?

それでも惹かれていく。
気持ちは膨らんで、心を麻痺させていく。

なのに"好き"とは一度も言えず宙ぶらりん。曖昧な距離を続ける私の方こそ彼にとったら困らせてる存在なのかもしれない。