☆お見舞いに来てください☆


先生との生活は順調に続いている。
何事もなく一ヶ月が過ぎ、気づけば先生の部屋に来てから2ヶ月が経とうとしていた。


「今日一緒に帰らない?」


ーー病院の休憩室。
偶然にもバッタリと顔を合わせた私と先生はコーヒー片手に椅子に座った。

こんなことは初めてだ。
此処で働きだして初めてじゃないかと思う偶然に私は素直に顔を緩めてしまった。

ありがたいことに他に誰も利用してる人もなく、私と先生の二人きり。

それに気をよくした先生が私の隣に座りながら大胆に私の手を握ってくる。


「たまには外でご飯でも食べよっか。今日はもう仕事終わりでしょ?」

「あ、はい。でも先生は?まだ仕事なんじゃ…」

「それが偶然にも俺も早く帰れるんだ。明日の学会の準備もあってね。後は自宅に帰って少し資料をまとめるだけなんだ。そうだなぁ、あと1時間ぐらいしたら終われるから、それまで副院長室で待っててくれる?」

「え、と…、先生がいいのなら…」

「決まりだね。じゃあ後少しだけ頑張ってくるかな。未来ちゃんのおかげで最後まで頑張れそうだよ」


にこり笑った先生が握った手を何気なく持ち上げた。それを目で追った瞬間温かな感触が…
あろうことか、私の手の甲に唇を押し当ててくる。