「メガネ、邪魔です……」
手を伸ばして彼からメガネを外した。
素直になれない私はそんな言動で誤魔化した。
本当は欲しい。今すぐ欲しい。
そう思うけど、それを口にする勇気はまだなく、ただ彼の瞳を真っ直ぐ見つめ、乱れる呼吸を繰り返す。
だけど体は正直だ。
「もっとキスを…」
「しようか」
言い終わる前にコツンと額同士がくっついた。
お互いの気持ちは一緒だ。
引き寄せられるようキスをして、次の段階に期待を膨らませる。
先生はちゃんと分かってる。
だからこんなにも私を煽るのが上手い。
「もっと触れていい?」
聞いてる途中で触れてきた。
彼の手が私の返事を待たず、ウエストの部分を撫で上げる。
やっぱり先生はその気にさせるのが上手い。
柔らかにじらすように撫でる先生の手。
けどそれが無性にもどかしく。
「もっと…」
だから自分から口付けた。
なんかもう破砕した。
嬉しそうに笑った先生にその後全てもっていかれ、完全に彼の腕の中に落ちていく。
「好きだよ。俺だけを見て」
先生の言葉は媚薬だ。
気付けばベッドの上で、彼の温もりに包まれる。
脳内に響くのは彼から囁かれる甘い言葉。
思考が麻痺し、体が溶かされる。
もつれ合うように抱き締め合いながら、極上の夜を堪能した。



