私はこの声が好きだった。
いつもそうだ。
私を支えてくれる。
困った時、優しく助けてくれる声だ。
「未来ちゃんはとても素敵な女の子だよ?」
「…うそ……」
「嘘じゃない。俺にとっては何より可愛くて魅力的な女の子だから。俺は知っている。未来ちゃんが誰よりも友達思いで、人一倍がんばり屋さんだってこと」
「えっ…」
「目の前のことに対していつも誠実で、どんな小さなことにも一生懸命取り組んでいること。いつも優しく振る舞えてホッと安心させるような笑顔を向けてくれる。
だけど時々おっちょこちょいで甘えん坊。そのギャップが可愛くて。そんな未来ちゃんを好きになったんだ。気付いたらすごく大事に思ってた。
だからもっと自信もっていいよ。未来ちゃんは素敵な女の子だって」
「…せん、せ……」
「愛しく思う。そんな未来ちゃんが」
先生の手が私の目元に触れた。
壊れ物を扱うようにそっと涙を拭われた時、胸の高鳴りを強く感じた。
「ちょっと未来ちゃんは自分に厳しすぎるかもね。自分を卑下しすぎだよ。未来ちゃんに足りないのはもっと自分を誉めてあげることかもしれないね」
先生はやっぱり優しく微笑んだけど、私は自分の内面を見透かされてる気がした。
自分に厳しい…か。
そんなこと今まで考えたこともなかったけど。
よく見てる。そう思った。



