☆お見舞いに来てください☆


カチンとグラスが重なり、シャンパンを口に含むと、まったりとした雰囲気に包まれる。


「美味しいですね」

「だね」


先生が穏やかに笑って頷いてくれる。私はまた嬉しくなっちゃって。
そうしてほどよく飲みは進む。会話を楽しみながらあっという間にボトルが一本空になると、ほろ酔い気分で気持ちはふわり、軽くなる。

すると、そのタイミングで先生が突然私との距離を詰めた。
拳2個分あった距離はピッタリと隙間を無くし、先生が私の方へと視線を向ける。


「未来ちゃん、ちょっと目を閉じてくれる?」

「え?」


一瞬身構えたけれど、「大丈夫、変なことはしないから」という彼の言葉に素直に頷いた。

何だろう。と思いながらそっと目を閉じる。
その瞬間隣の先生の気配が消えるのを感じたけど、すぐにまた今度は正面からもぞもぞと動く気配が…


「……先生?」

「よし、今から5秒数えたら目を開けていいよ」


……5秒?
不思議に思いながらも言われた通り、頭の中で123…と数を数えてそっと瞼を上げる。するとそこにはあっと驚くものが飛び込んでくる。


「誕生日おめでとう」

「えっ……」


目を開けてすぐ、視界に入り込んできたのは先生ではなく、ディズニーキャラクターの大きなぬいぐるみだった。
しかも私の好きなキャラクター。

思わず瞳がパチクリとなる。