そう、嬉しいんだ。先生の気持ちがすごく嬉しい。
私のためにここまでしてくれる人に今まで出会ったことがない。だからこそ胸がいっぱいになる。
「先生……」
「困ったな。そんなに見つめられると抱き締めたくなっちゃうよ?」
頬を撫でられ、もう自然の流れでうっとりしちゃう。
まるで魔法にでもかけられたようにこの状況にふわふわとしちゃう私は何だか変だ。
きっと、私、今日…
だけどその時ぎゅるる…と、私のお腹からムードを壊す音がした。
先生に抱き締められる寸前、それはクスクスと彼の笑い声に包まれる。
「そっか。お腹空いたよね?アトラクションに乗るのに夢中で夕御飯簡単に済ませちゃったもんね。何かルームサービスでも頼む?」
お恥ずかしい…
色気より食い気?タイミングの悪さに思わず顔を赤らめちゃったけれど、彼はそんなとこも可愛いね。なんて言って私を余計真っ赤にさせた。
それから気を取り直した私達は運ばれてきた料理を食べた。
どれもこれも普段味わえないものばがりですごく美味しかった。
とても楽しい時間が過ぎていく。
順番に広々としたお風呂に入り、少しまったり気分になった私達は「せっかくだからもう一杯飲もうか?」なんて雰囲気になりシャンパンを開けた。
まだ眠りたくない。
眠るのがもったいない。
そんな気持ちが押し寄せてくる自分に驚いたけど、まだこの一時を終わりにしたくない。そんな気持ちが勝り、私は彼と隣に並んでソファーに座る。



