潤んだ瞳に見つめれ、俺は言葉を失った。
それと同時にあんなにガチガチだった理性も崩れ落ちていき、息を飲む。
ずっと欲しかった言葉が今ここに。
「……いい?ちゃんと分かってる?後で嫌だと言われても離せないよ?」
「分かってます。離さないで、ください」
見つめ合ったまま互いの体温が熱くなる。
言われた言葉に僅かな理性も吹き飛んだ。
もう無理だ…
「お願い、側にいてくれますか?」
「安心して、一人にしないから」
抱きしめたい。
「未来ちゃんが望むまで側にいてあげる」
例え気紛れでも俺がいる。
もう友達なんてくそくらえだ。躊躇いなんて消え去った。
彼女は俺がもらう。
未来ちゃんにすがるように見つめられ、俺はこの時覚悟を決めた。
彼女が欲しい…
大事な存在になりたいと強く思った俺は初めて彼女の体を抱き寄せた。
「もう、離さないから」
そっとこめかみにキスをして、強く強く抱き締める。
俺はタクシーの行き先を自分の自宅に変えた。



