※※※
「あのさ、間違ってたらごめん。秀お前って…」
仕事終わり、タイミングよく時間を合わせられた俺と陽生は半年ぶりぐらいに一緒に飲むことになった。
たまたま用事があり、連絡をとったらじゃあ久しぶりに飲むかって。
そこで勘の鋭い陽生が少し躊躇いがちに口を開く。
「未来ちゃんに特別な感情とかもってる?」
ズバリ聞いてくるということはある程度の確信があるのだろう。
たぶん、この口調からして絶対。
「俺ってそんなに分かりやすかった?」
「分かりやすいっていうか……だな。全面的に緩い。彼女に対して紳士的すぎるし、見たことがないほど優しい顔付きになる時がある」
「なるほど」
さすが腐れ縁だけあって俺の変化によく気付く。
ようするにもろ分かりってことだ。
この調子だと果歩ちゃんにも気付かれてる可能性は大かもな。
「なに?夫婦揃って俺にエールでもくれんの?」
「それはお前次第だな。果歩も実際のところ何も言わないけど、お前達がどうなるかこっそり楽しんでる部分もあると思う」
「悪趣味だねぇ」
「心配してんだよ、一応果歩も未来ちゃんには人一倍幸せになってほしいと思ってるから」



