☆お見舞いに来てください☆


危なかった…

めちゃくちゃに彼女を抱き締めたい。
そんな衝動を抑えるよう、俺は咄嗟に彼女から視線を反らし、咳払いをした。


「未来ちゃんこそ頑張ったね。本当お疲れ様。果歩ちゃんもきっと感謝してるよ」


彼女の目は見れなかったけれど、なるべく冷静を装って柔らかに言った。
彼女のきらびやかな視線は眩しすぎる。


「未来ちゃんも疲れたでしょ。今日はもう家に帰って休みなよ。今タクシー呼んであげるから」

「あ、…はい」

「それに本当に大変なのはこれからだからね。できるなら引き続き果歩ちゃんの側でサポートしてあげて?困ったことがあればいつでも相談にのるから」

「ありがとうございます!」


少しでも何でもいいから彼女との繋がりが欲しかった。

このまま "はい、お疲れさん" だなんてあっさりできるわけがない。

実際子育てで大変なのはこれからだ。
沢山泣いて沢山悩むことだろう。
そんな時は俺に頼ってほしい。
友達思いの未来ちゃんが安心できるよう、少しでも力になりたいと思う。


「遠慮せず俺を頼ってね」

「先生……」


そう、ここから…
俺の長い片想いは始まった。