それからも未来ちゃんとはよき友達として続いていた。
だけどほんの少し変わったのはあれから時々進路相談や恋愛の相談にものるようになったこと。
彼女との距離はまた一段と近いものになっていると思いつつ、複雑な気持ちも増えつつあった。
友達というよりむしろ保護者のような立ち位置。
彼女は友達という枠を飛び越して、むしろ父親的に俺を見てるんじゃなかろうか?
そんな状況が幾つかあり、内心面白いとは言えないのが本音。
そんな中、出産予定日間近の果歩ちゃんの為に必死になる未来ちゃんは陽生達の家に泊まり込み、いつ果歩ちゃんの陣痛が始まってもいいように準備を始めていた。
「先生、他に準備しておくことはないですか?」
「大丈夫だよ。後は赤ちゃんがお腹から出てくるのを待つのみ。もっとリラックスして構えてていいよ」
何気ない未来ちゃんとの電話。
果歩ちゃん以上にガチガチ。大役を任された気分なのか、緊張した面持ちの未来ちゃんに思わずぷっと吹き出しそうになる。
「その調子じゃ自分の出産の時はどうなっちゃうんだろうね?」
「え?」
「いや、とにかく陣痛が始まっても落ち着いて。破水した場合はすぐに病院に連絡してね」



