☆お見舞いに来てください☆


「そういえば、最近よくお腹が張るみたいだけどそれ以外に変わったことはない?」

「はは、情報早いですね。後藤ですか?」


果歩ちゃんとの何気ない診察のひとコマ。
すでにこの頃は先に未来ちゃんから容態を聞くのが普通になっいて、こっちとしても何というかスムーズで有難い。


「とてもいい友達をおもちのようで」

「なんかもう、過保護すぎて困ってます」


診察室に二人分の笑いが漏れる。
きっとこの時お互い必死な顔した未来ちゃんの顔でも思い浮かべたにちがいない。


「昨日かなり心配した素振りで電話かかってきたからね。もしかして切迫早産気味ですか?なんて」


陽生からもちょくちょく連絡があることを伝えると、彼女は苦笑いしながらもとても穏やかに口許を緩めた。


「どうもご迷惑を…」

「愛されてるね果歩ちゃん。幸せ者だ」


未来ちゃんの真剣な表情が浮かんでは消える。

面白い子だなって。
友達とはいえ、他人のためにここまでできる子を俺は今まで見たことがない。
希に見る友達思いだなと感心して、自然と彼女への見方が好意的に変わっていく。