☆お見舞いに来てください☆


「妊娠中の栄養バランスとこれから気を付けることを教えてください!」

「……」


俺はしばらく彼女を一点に見つめてしまった。
少し拍子抜けた。
あまりに意気込んで言うものだから、いったいどんなことだろうと思ったが、
どうやら彼女は友達の果歩ちゃんのサポートをしたいらしく、俺から妊娠中のいろんな情報を聞きたいということだった。


「なんだ、そんなこと…」

「忙しいのにごめんなさい。……でも、先生は三月さんの担当医だし、聞くには一番いいと思って」

「まぁそうだね。何事かと思ったけどそういうことなら遠慮なく。なんでも聞いてください」


俺がそう言うと遠慮がちの表情がパァッと明るくなった。

けっこう分かりやすい。
喜怒哀楽が変わりやすいタイプなのかもしれない。


「えっとじゃあ早速いいですか?あの、つわりで何も食べれない時はどうしたらいいんですか?」


彼女は御丁寧にノートとボールペンまで持っていた。

俺がそれについて答えると、彼女は「へーなるぼど、そうなんですか」なんて呟きながら真剣にメモをとっていた。
なんというか真面目だな…

それもまた彼女のポイントに追加される。