☆お見舞いに来てください☆


「ごめん、少しだけ暴走したい。嫌なら言って?でも未来ちゃんが大丈夫なら…
ハグとキスぐらいは自由にさせてほしいな」


言い終わる頃には先生の顔が至近距離にいた。

鼻と鼻がくっつきそうな距離で微笑まれ、思わず息を飲む。ーーだけどそれはほんの瞬く間。

後頭部を引き寄せられた私は息を吸う間もなく熱い吐息に呑み込まれた。


「ーーんっ」


優しく先生の唇が触れて、そこで思考がシャットアウトする。
決して強引な訳じゃない。
だけれど押し当てられてる唇は包み込むようで息が止まりそうなほど熱い。

優しく触れたキスが一旦離れ、目を細めた彼の指先が熱をもった唇に触れる。
そしてゆっくり輪郭を確かめるようになぞられたとき、


「やばい、甘すぎ。もう少しだけ……」


再び先生は私を襲うようにして唇を奪った。
触れるだけじゃなく、今度は角度を変えてより深く…。

これは無理。さすがに卑怯だーー。

"嫌なら言って"なんて逃げ道をほのめかしておいて、これじゃ何も言えない。

むしろ言えなくしているようで、先生の意地悪な悪意を感じる。こじ開けられた口内から侵入した舌を味わうと不覚にもくぐもった声が何度も漏れた。


このままじゃ…
きっと落ちていく。簡単に絆されてしまいそう。
そう予感しながらも私は彼の熱に逆らえない。

目の前の胸元を握りしめることしかできず、色んな葛藤と向き合う怖さを感じながらこの時震える足で立つのがやっとだった。