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「未来ちゃん?」
お風呂上がり、部屋に戻り携帯をいじってるとコンコンとドアがノックされた。
「ちょっといい?」
「あ、はい」
なんだろう…?
今はすっぴん。しかも上下部屋着姿というラフな格好の為、何となく気恥ずかしい。
そういえば此処に来てからこういう状況は初めてだなって。
息を吸って顔を出すと、爽やかな表情の先生が立っていた。
「今大丈夫?」
「はい」
返事をすると中へ入ってくる。
だけど彼が近付いた瞬間ドキッとする香りが…。
先生もお風呂入ったんだ。
よく見ると、まだ少し半乾きの髪の毛はさらさらと自然に流されていて何だが色っぽい。
妙な色気を感じながら今まで座っていた椅子の前までくると、彼の手から突然2枚のチケットを見せられた。
「なんですか?」
「これなんだけど、良かったら行かない?」
先生がにこやかに笑う。手渡されたのは遊園地のチケットだ。
「今日営業の丸井さんからもらったんだ。なんかお得意様にだけに配ってるみたいで」
先生が言う丸井さんとは製薬会社の人だ。
年齢も30代とまだ若く、営業のエースだけあって話は上手いしとても信頼できる人だ。
と、以前からよく先生が言っている。



