雅也は苦笑いしながらテーブルに置いてあった麦茶を飲んだ。
私達はローテーブルを挟み向かい合い、ラグマットの上に座ってる。
「逆にあの先生に同情した。いつもどんな思いで未来の隣にいたんだろうなって。未来は頑なに友達だって言い張ってるし」
「それは……」
まさか雅也にそんなことを言われるなんて思ってなかったけれど、次に発せられた一言で視線は一点に止まる。
「見て思った。あの人は友達なんかで終わらせたらもったいねーよ。お前後悔するぞ」
「なによそれ……」
「男として俺からの忠告」
雅也はニヤリと笑った。
それを聞いて一瞬眉を寄せる。
「ねぇ、そういえばあの時さ、私が荷物取りに行った時先生と何話してたの?先生に何か言われたりしたの?」
思わずそう斬り込んだ。
だってずっと気になっていた。
あの時雅也はすごく疲れた顔をしていたし、何だかただならぬ雰囲気だったから。
「知りたい?」
「……ん」
だけど雅也は私の顔を見つめて「ヒミツ」と憎らしくもったいぶることをした。
悪戯な間をあけながら、聞きたいなら直接本人から聞けよ…なんて、私から視線を反らす。



